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第5回 大阪湾 53 PickUp! 2010 開催リポート
報告:萱間 修

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第5回 大阪湾 53 PickUp! 2010 開催リポート
報告:萱間 修

【石の上にも5年目!】
 公有水面とは誰のものか? 国民のものです。ならば、その公有水面に接する水辺で釣りをする自由は国民に等しくあるはずです。だけど、もしそこが釣り人によって、不潔で臭い場所になってしまったとしたら、釣りという行為をやめさせろという声が上がるのは当然でしょう。昔から続く悪癖をどこかで断ち切らせることが必要です。自由だけれども、自由を守るのは、実は大変で、「釣り場を管理するのは釣り人の仕事」だということを、全ての釣り人に理解してもらいたいものです。
 しかしながら、海では、もしその場所に魚がいなくなったとしても他へ行けます。立ち禁になったとしても、他へ行けば釣りができますから、「釣り場を守る」という行動をとらない人が圧倒的に多く(これは内水面の釣りの人と比べると格段に違います)、また、海の釣り人の多くは、釣りができなくても文句を言うこともありません。逆に、自分のポイント(と思っている場所)に他人が来ると、なぜか非常に攻撃的になって文句を言う人が多いというのも特徴です。つまり、「共有する」という意識を持っていない人があまりに多い。要するに共有したくない、共有するほうが損をすると言う考え方です。個人の権益を重視しようとした社会が作り出したひとつの考え方だと思うのですが、行政に関わっている方や社会的に成功されている方にもその考えの方持ち主がけっこう多いのが、今の市民活動にとっては大きな壁になっていると感じています。

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 私たちが取り組んだ「53ピックアップ」は、釣り場の問題を釣り人が解決しようと始めた運動ですが、海というとてつもない場所を相手にして、様々な障壁にも出会い、いろいろ学ばせていただきました。

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実際に、大阪湾53ピックアップは年々参加者数を減らしていますし、また行政の協力を得ようと思っても、縦割り権益の壁があり、実質的には大阪府港湾局にすべて被っていただくこととなりました。

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そんなことで、このイベントを続けていけるのかどうか...と、5年目の今年はホントに心細くなったことを、最初にお伝えしておきます。前置きが長くなってすみません。

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 しかし、今回の大阪湾53ピックアップは、そういった大きな壁を越えていけそうな勇気をたくさんいただきました。これは、「現場での協力者の多さ」です。

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今年は、声をかけるまでもなく手伝ってくれる人があり、声をかければ皆笑顔で、たいへん臭いゴミでも一生懸命集めてくれました。全員が全員ではなく、立ち禁に入って釣っているような人は声をかけても無関心な人が多かったのも事実ですが、一般的な釣り人のほとんどは「釣り場を守りたい」という意識を持って、笑顔で手伝ってくれたのです。

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昨年までは「これも一緒に捨てといてんか〜」とか言って、自分のゴミを持ち込むような程度のわるい人がいたのですが、今年はそんな人はいません。5年で、少しずつですが意識が変わってきたんだと思いました。

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 初期は「釣り人の自主性」だけが頼りでしたが、今は「声をかければ動く」という第2段階に入りかけたのだなと思います。イベント参加者は53名ですが、実質参加者はプラス40〜50名で100名近い数と言ってもよいでしょう。
 前日までの不安がいっぺんに晴れて、とても嬉しい一日だったですね。


【海辺のゴミの量はマジすごいですよ】
さて、今回の大阪湾53ピックアップの成果です。
可燃ゴミ150袋、鉄くず・缶・ビン23袋、タイヤなど粗大ゴミ少々でした。
作業時間は、8時半から11時ぐらいまでになりました。

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清掃した地点は、


  1. 貝塚人工島北西面とその周辺道路 

  2. 貝塚人工島南西カド桟橋(通称プール) 

  3. 泉佐野港旧フェリー乗り場

の3カ所で、かなりの広さになります。翌日、大阪府港湾局の2tトラックに満載して2回ゴミ処理工場に運んで完了しましたが、貝塚人工島桟橋ではシルバー人材センターの方々に預けましたので、実際にはもっと多くのゴミがありました。
 1週間もすればまたゴミがいっぱいになるのかもしれないのですが、でも私たちの行動を見て、今回泉佐野にいた釣り人が全員協力してくれたように、地域の意識や行政の市民活動への支援の在り方もいつかは変わってくれるのではないかと期待しています。
 海のゴミはたいへん臭くて、また危険な物が多くのですが、みなさんよく頑張っていただきました。


【大人気だった釣具交換会バザール!】
 関西人は飽きやすいのかな? とにかく新しいことをしなければ人を集められないと思って、今回から「お楽しみ」を増やすことを、実行委員会では考えました。それが「釣具交換会バザール」です。

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 参加費は500円ですが、参加費代わりに不用になった釣具を持ってきても「釣具交換券」500pt.分をもらえるというもので、この券で協賛メーカーからいただいたモノやみんなが持ち寄った中古釣具と交換できます。

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これが大盛況で、みんなとても喜んでくれました。追加で購入していただいたチケットも多く、運営費収入にもなりました。ありがとうございます。

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 それと、ランチパーティーも盛り上がりました。

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タチウオのフライ、鮎のフライがおいしかったですね。おにぎりや鶏団子汁もおいしかった! 労働の後だったからでしょうか? 食材を用意して下さったのはJOFI大阪のベテラン釣り師の方々です。本当に釣り人ならではのごちそうで、ありがとうございました。

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 また、来年も楽しくやりたいと思います。
 ご協力いただきました皆さん、ご協賛会社の皆さん、本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。

■主催
NPO法人 水辺基盤協会

■主協賛
 

■その他協賛
有限会社エバーグリーンインターナショナル  株式会社ウイング黒鯛工房事業部  冨士灯器株式会社  株式会社ヤマリア  谷山商事株式会社  株式会社ハヤブサ  株式会社シマノ釣具事業部  東レインターナショナル株式会社フィッシング部  株式会社ザップ  マルキュー株式会社  株式会社がまかつ  有限会社バスデイ販売  株式会社カツイチ  株式会社岳洋社  株式会社ラッキークラフト  株式会社サンライン  フィネス  株式会社ジャッカル  株式会社ボナンザ  ヒヨコブランド  ティート  アカシブランド  津波ルアーズ  ブライトリバー  ツートーン  クローラー  4s  チェスト114  ガウラクラフト 

■後援
JOFI大阪  湾岸シーバスソサエティー  社団法人全日本釣り団体協議会  ヒューマンフィッシングカレッジ大阪校  大阪府  貝塚市 

■参加人数
53人

■ゴミ回収量
可燃ゴミ:90リットルゴミ袋150袋
不燃ゴミ:90リットルゴミ袋23袋
空き缶ゴミ:0リットルゴミ袋0袋
空きビンゴミ:0リットルゴミ袋0袋
ペットボトル:0リットルゴミ袋0袋
粗大ゴミの回収量:少し(袋で言えば2袋ぐらい)
(タイヤ:4本)

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コメント

大阪湾53、ご苦労様でした。
石の上にも5年、やはり継続は力ですね。
釣り人の頑なな心も、融雪のようにいつかは溶けて流れます。
諦めることなく、心を大きく持って、
清掃活動を続けて行きましょう。
きっと、判って貰える時が来ますから。
参加された皆さん、責任者の萱間さんやスタッフの皆さん、ご苦労様でした。