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霞ヶ浦導水事業見学会 開催リポート
報告:吉田幸二

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霞ヶ浦導水事業見学会 開催リポート 開催リポート
報告:吉田幸二

去る12月12日(金)、NPO水辺基盤協会の企画主催で、
霞ヶ浦導水事業の本丸でもある那珂機場と桜機場の見学会を開催した。

那珂機場は那珂川から水を吸い上げ、
それを桜機場へと送るシステムである。
桜機場は送水された水をポンプで吸い揚げて、
水戸・桜川へと放水するシステムである。

何故このような施設が必要かといえば、
那珂川の水を桜川へ送水し、
汚濁した桜川を昔日のような河川へと戻すためである。
水戸市内、それも仙波湖の脇を流れる桜川が、
きれいな水に変われば必然的に多くの魚が集まり、
それを目撃する水戸市民の意識が変革され、
美しい水辺を守る意識が高まるだろう。
と言うことは、素人ながらに予測できる。

また、この水の動きによる水質浄化が立証されれば、
那珂川の水が霞ヶ浦に送り込まれることで、
霞ヶ浦の水質浄化も図れるのでは......と期待を込めている。
そんな認識を多くの人と共有したくて、
今回このような企画を立て開催したのである。

同時に、導水事業の進捗状況を目の当たりにすることで、
早期完成に向けての、
より強い応援や支援が出来るのでは......とも考えた。

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那珂機場に到着すると、早速館内の見学である。
関東には建築中の霞ヶ浦導水の他に、
古くは武蔵水路、利根導水、北千葉導水が完成運用されている。

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導水事業の説明の後、
施設内に設置されている2台の大型ポンプを目の当たりにした。
彼らがその稼働をジッと堪えて待っている姿が印象的だった。
この施設を無駄にするな! それがいつわざる気持だった。

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那珂機場の内部見学が終了すると、
給水口の設置場所や開口幅の確認のために外の現場を見て回った。
正直なところ、開口部は想像以上に狭かった。
霞ヶ浦では霞ヶ浦用水の給水口が釣り人の間では有名だが、
それと同じか、もしかしたら狭いくらいの間口であった。

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ちなみに、霞ヶ浦用水の給水口周辺では、魚は良く釣れる。
つまり、水の動くところに魚が集まるのだね。
水の流れの変化、これは水中の生物たちにとって、
必要不可欠な要素であり、
これによって魚が減ってしまうなんてことは考えられない。
水槽の濾過を思い出して欲しい。
あれでメダカの稚魚が吸い込まれて全滅したことは過去にない。
魚たちは生きているんだからね。
死骸......は、吸い込まれるだろうなぁ。

さて、いよいよ次は桜機場である。
吸い上げた那珂川の水を水戸の桜川に流し込み、
再び那珂川へと戻す北千葉導水方式の水質浄化施設である。

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先ずは排水口の桜川をのぞくと、想像以上に水はきれいだった。
これが、市内を流れて行くうちにドロドロの水になるのだね。
昨年、鮭が遡上した川とは思えないようなドブ川になるんだ。

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ちなみに地下水路から水を引き揚げるパイプは、
これくらいの太さである。

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さて、いよいよ地下45mに入り込む。
エレベーターで降りて行くと、モーターの音がやけにうるさい。
除湿と空気を送るモーターが作動しているとのことだった。
地価の平均気温は15〜16℃、
この時期の外気温よりも高いので暖かく感じられる。

はしご状の階段を上ったり下ったりして、
遂に待望の地下トンネルに到達した。

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今回、 霞ヶ浦導水事業の工事現場を目の当たりにして思ったことは、
こんなすごい施設が7分通り出来上がっている。
これをこのまま放置して良いものだろうか? と言うものだった。
「百聞は一見にしかず」是非多くの市民の皆さんに、
実状を見ていただきたいと言うのが、いつわざる心境だった。

もし、桜川も霞ヶ浦も水質浄化が図れずに、
より悪くなるのであれば、
ポンプをぶっつぶせば良いだけのことだし、
地下45mトンネルは核シェルターとして利用すればいい。

でもね、各地の導水のその後を見ると、
良くはなっているが悪くはなっていない。
また、利水と言う点で考えると、
地球上に限られた量の淡水しかない現状では、
出来る限り淡水を貯める方策を立てることこそ、
日本人が生き延びるために必要な施策だと思うのである。

農工業はもとより、人間が生きていくためには、
淡水の確保こそ日本の命題であると思うのだ。
と言う思いをより強く持った見学会であった。

最後に、この見学会を開催するにあたり、
国土交通省霞ヶ浦導水工事事務所の
多大なるご協力に感謝申し上げ、見学会の報告とする。

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コメント

すごいですね。導水事業は。