« 第12回 大野ダムクリーンアップ大作戦 2008 | TOP | ご寄付 »

第20回防塵挺身隊 新春!特攻・高浜 2008 開催リポート
報告:吉田 幸二

第20回防塵挺身隊 新春!特攻・高浜 2008 開催リポート
報告:吉田 幸二

1月に防塵挺身隊? それも月末だなんて......
と、お叱りを受けそうな1月26日(土)に、
2008年初っ端の防塵挺身活動が石岡市の高浜で開催された。
通算20回目となる活動には、国土交通省霞ヶ浦導水工事事務所と
霞ヶ浦河川事務所、霞ヶ浦市民協会、それに水辺基盤協会の四者の
参加によって、総勢56名の大所帯で開催された。

集合時間の午前9時には全員が霞ヶ浦導水工事事務所・高浜機場の
高浜インフォメーションセンターに集合していた。
NPO水辺基盤協会の吉田理事長の挨拶を皮切りに、
霞ヶ浦導水工事事務所の清水所長と
霞ヶ浦河川事務所土浦出張所の宮本所長の挨拶が終了すると、
参加者はそれぞれが清掃道具を持って湖岸へと散って行った。

ウェーダーでヨシ原のゴミを回収するもの、
護岸の平場に積もり重なったゴミを拾うもの、
拾い集められたゴミを分別場まで運搬するもの、
回収されたゴミを分別するものなど、
参加者それぞれが分担しあって効率の良い清掃活動を行っていた。

午前9時10分から11時15分までの2時間を
びっしり清掃活動したものだから、
高浜インフォメーションセンター周辺のゴミは、
きれいさっぱりなくなって見違えるほどになった。

この日拾い集められたゴミの量は、
可燃ゴミが30Lの袋に47袋、45Lの袋に60袋。
茶色瓶が30Lの袋に4袋、透明瓶が30Lの袋に3袋。
色瓶が30Lの袋に1袋、割れ瓶などが45Lの袋に1袋。
缶類が30Lの袋に2袋、45Lの袋に5袋。
その他、布団が一組、ヘルメットが5個、洗濯機の枠が1個、
オイル缶が2缶、プロパンのガスボンベが1個、タイヤが7本、
消化器が1本、噴霧器が1個、バイクのカウル1個、鍬が1本、
境界線の杭が7本、さらに大量の流木と朽ちた和船の残骸であった。

この高浜地区、防塵挺身隊が初めて行ったと言うこともあって、
高々200メートルほどの湖岸線で、
これほどのゴミが拾い集められるとは、驚き桃の木山椒の木であった。
何度か訪れ、この周辺のゴミを一掃しなければ......とも思った。

清掃活動が終了すると、本日の第二弾、
霞ヶ浦導水工事事務所による「霞ヶ浦DOUSUI講座」が開かれた。
初めに宮崎副所長からの時間割説明後、
早速ヘルメットを着用して高浜立坑の見学をした。

いや、でかい! そして、深い!!
これが率直な感想である。
立坑って、映画でよく見るエレベーターが入るほどの、
精々4~5メートルの穴かと思ったら、
直径20メートルはありそうな巨穴に一瞬息を飲んだ。
ここに那珂川の水が運ばれて来たり、
霞ヶ浦の水を送り出したりするのだね。
こりゃー、ぶったまげたよ!

立坑の見学が終了すると、
高浜インフォメーションセンターでの講義の開始である。
霞ヶ浦を介した那珂川と利根川のネットワーク作りの重要性が、
霞ヶ浦導水工事事務所の説明で解説された。

首都圏の水不足が懸念される。
東京・千葉・埼玉では人口増加に正比例して水の需要が増える。
日本人一人が一日に使う水の量は、280Lもの量であるそうだ。
その水を供給するには、利根川水系にある7つのダムでは、
今後賄えるかどうか......と言うことらしい。

そこで、1㎝の水の溜めると、
黒部ダム4つ分の水に相応する霞ヶ浦を貯水池として、
また那珂川と利根川を結ぶ導水管として利用するんだそうだ。
不思議なことに、那珂川と利根川では渇水時期が異なるために、
双方の水を行き来させることによって、
水不足の解消を図れるらしいのである。

同時に、海水による塩害を被っている那珂川下流域の住民のために、
霞ヶ浦の淡水を那珂川下流に流し、海水の遡上を食い止めるのだそうだ。
この副産物として、霞ヶ浦の浄化が図れる。
COD3~4の那珂川の水とCOD5~6の利根川の水が、
COD8の霞ケ浦に流れ込むのだから説明するまでもないよね。
と言うことで、三方が満足できる導水事業であるらしい。
霞ヶ浦導水工事事務所の説明を聞いて、このように感じた。

実際に、ペットボトルに詰めた那珂川の水と霞ヶ浦の水を比べると、
一目瞭然である。
霞ヶ浦の住人としては、一刻も早く、
那珂川や利根川の水が来ないかなぁ......と思っている。

Aのきれいな水とBの汚い水を混ぜる。
すると、Bの水は希釈されて汚れが薄くなる。
一方、Aの水はと言うと......動くことによって水の汚れが減少し、
想像通りの汚れにはならないんだな。
それは霞ヶ浦用水の筑紫湖をご覧になれば判ることである。
これが霞ヶ浦の水か! と思えるほどに輝いている。

透明度が上がる......沈水植物が増える。
沈水植物が増えると......小生物たちの隠れ家や餌が豊富になる。
小生物たちの隠れ家や餌が豊富になると......大きい生物の居場所も増える。
大きい生物の居場所が増えると......魚釣りはさらに楽しくなる。
楽しい魚釣りが味わえると......人生が豊かになる。

魚釣りの凄いのは、
竿と糸とハリを介して魚と己が一体になれることである。
さらに、魚と言う小生物を通じて、
霞ヶ浦と言うでっかい自然を相手に出来ることだ。
確かに網で取ったり、罠を仕掛けるもの魚が相手だが、
それらは魚釣りとは言わない。魚取りである。
また、魚すなわち食うために存在するもの......
と考えるのは驕った人間の考え方で、
それが現代社会を堕落させている原因でもある。

自然の一つである水を管理できるとは思わないが、
人間が係わってここまで変貌させてしまった霞ヶ浦や大小の河川には、
常に人間がかかわり、手を添えるべきなのである。
でないと、手入れができていない山林のように、
山が土台から崩れて行く。
そんなことを教わった第20回防塵挺身隊であった。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.npo-mizube.org/mt/mt-tb.cgi/3134