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レポート:吉田幸二 »

------------「ゴミ、見つけた」 Vol.45

浅瀬にゴミが滞留している。
小魚の群の横で、色とりどりのビニール袋がヒラヒラ踊り、
原色でコーティングされた空缶はカラカラと音を立てる。

それでも流れが緩いので、石に引っかかったままそこに居座るゴミたち。
川の色と石の色、それに混ざって不自然な青、緑、黄色……。
本来あるべきではない色が入ると、全体の調和が崩れる。

夏の萌える緑の中では目立たなかったゴミたちの色も、
真冬の枯れた色の中では、強い自己主張をする。
「拾って、拾って!」
不本意にもポイ捨てされたゴミたちの、せめてもの自己主張。

水辺を汚すのは、ゴミ自体ではなくそれを捨ててしまう人間の心。
私たちが美しくあって欲しいと願う水辺は、
人間が持つ心の黒い部分が汚していく。

美しいものを見て「きれい」と思えない人は、
美しいものがどんなものかわからないのだと思う。
自然が持つ本来の「色」を知らないのだと思う。
木々の緑に栄えるカラスウリのオレンジ色と、
青く茂った葦に絡まるビニール袋の黄色。
どちらが鮮やかで調和が取れているのか、考えたこともないのだろう。

そんな人たちにこそ、ゴミ拾いを体験して貰いたい。
自然の色と人工物の色の違い、調和の取れた色合い。
人工色を取り除いた後に見られる、自然色の美しさ。
たとえそれが夏の萌える緑でなく冬の枯れた色であっても、
自然がつくり出す色は美しい。

ゴミを拾った後に「きれいになった」と思うのは、
汚いゴミがなくなって、その場所がクリーン(clean)になったのと、
本来の自然の色が浮き立ってビューティフル(beautiful)になったのと、
どちらにも懸かってくる。

ゴミを拾った直後、全員に必ず貰える神様からのご褒美は、
「自然本来の美しい色の景観」。
それ以上もっともっとゴミを拾った人にプレゼントされるのが、
「美しい魚の色」なのかも知れない。

文と写真:藤野佳織

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皆さんの心の雄叫びリポートを待っています。
リポート提出には、都道府県と水辺の名称を必ず記入してください。
もちろん、画像があれば最高ですし、ハンドルネームでOKです。

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コメント

私もきれいな色のサカナいただきました。水の神様に感謝です。
そして、また出会いたいからそっとリリースしました。ゴミはこれからも拾って行きます。美しい魚に出会うために。
魚大好きでした。